大雨が近づいてくると、自分の家の周りはどうなんだろう、と気になりながら結局何も調べないままになる。そういうことがわたしにもあります。
まっぽし熊本で地域情報を書いているちかモンです。整骨院の院長をしながら市内を車でよく回っていますが、去年の夏の大雨では、見慣れた道が水で通れなくなっている場面を目にしました。熊本市が今年、内水氾濫の浸水想定区域図を公式サイトで公開しています。
この記事では、区域図で何が確認できるのか、ハザードマップとの違い、大雨のときにどこから情報を取ればよいのかを整理しています。梅雨や台風のシーズンが来る前に、一度だけでも見ておくと動きやすくなると思います。
今回公開されたのはどんな区域図か
熊本市が公開した「雨水出水浸水想定区域図」は、水路や雨水管から雨水があふれて起きる内水氾濫を想定したものです。河川が氾濫する外水氾濫とは別の話で、この区域図では河川の洪水は扱っていません。
もとになっているのは令和7年8月の大雨の降雨量で、1時間に153mmという条件でシミュレーションされています。熊本市の公式サイトで「浸水」と検索すると、この区域図のページへ進むことができます。
区域図を開くと何が分かるのか
区域図では、中央区・東区・西区・南区・北区の5区別にPDFが用意されています。自分が住む区のPDFを開くと、次の3点を地図上で確認できます。
- 内水氾濫が発生した場合に浸水が想定される範囲
- その場所でどのくらいの深さの浸水が見込まれるか
- 浸水がどのくらいの時間続くと想定されるか
浸水継続時間は、これまでの熊本市の浸水情報にはなかった新しい項目です。水が引くまでの時間が分かると、避難や外出の判断をするときに少し現実感が出ます。
ハザードマップと何が違うのか
「ハザードマップと同じもの?」と思う方もいるかもしれません。熊本市のハザードマップは白川や坪井川など河川からあふれる外水氾濫を想定しており、今回の区域図とは異なる情報を扱っています。
- 雨水出水浸水想定区域図
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水路・雨水管からあふれる内水氾濫が対象。今回新たに公開された図。浸水深と浸水継続時間を確認できる。
- 熊本市ハザードマップ
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白川・坪井川など河川から水があふれる外水氾濫が対象。熊本市公式のハザードマップサイトで確認できる。
川沿いにお住まいの方は両方を見ておくと、水害のリスクを二方向から確認できます。どちらか一方だけで安心も不安もしないほうがいいと思っています。
浸水想定区域図の読み方で気をつけること
区域図はあくまでシミュレーションの結果です。想定区域に入っていても実際の浸水の深さや時間は条件によって変わりますし、想定区域に含まれていない場所でも浸水が起きる可能性はあります。
地図の色の濃さや範囲を見て、特定の場所が「安全」と断定することはできません。区域図は、リスクがゼロかどうかを判定するものではなく、備えの参考として見るものだという理解で使うのが自然です。
誰が見ておくとよい情報か
熊本市内に住んでいる方はもちろん、市内へ通勤通学している方、子どもの通学路を気にしている保護者の方にも関係します。引っ越したばかりで地域の地形が分からない方も、一度見ておくと雨の季節に少し動きやすくなります。
高齢の家族と同居されている方や、車で移動することが多い方にとっても、どの道が水に弱いかのイメージを持っておくことは無駄にはならないと思います。わたし自身も、患者さんのいる地区の様子が気になって区域図を確認しました。
大雨のとき、情報はどこから取ればよいか
市政だより2026年6月号では、大雨や災害時に情報を取る方法もあわせて紹介されています。今のうちに登録や準備をしておけるものを並べておきます。
熊本市の防災情報ポータルでは、河川水位や気象情報をまとめて確認できます。大雨が近づいたタイミングで見る習慣をつけておくと動きやすいです。
熊本市が提供している「くまもとアプリ」は、災害時に避難所の受け付けをスムーズにするための機能を持っています。マイナンバーカードと連携しておくと、避難所での手続きが速くなります。
避難情報や気象警報など、市からのお知らせをプッシュで受け取れます。登録方法は熊本市の公式サイトから確認できます。

くまもとアプリは平時でも使えるので、雨の季節の前に一度入れておくとお守り代わりになります
区域図の公開情報と問い合わせ先
雨水出水浸水想定区域図は熊本市の公式サイトで公開されています。公開日は2026年5月11日で、市政だより2026年6月号の4ページにも掲載されています。区別PDFの掲載状況や最新の更新日は、公式サイトで直接確認してください。
| 問い合わせ先 | 電話番号 |
|---|---|
| 河川課 雨水対策室(区域図について) | 096-328-2571 |
| 防災対策課(避難・防災情報について) | 096-328-2360 |
どちらも熊本市役所内の窓口です。スマートフォンでPDFが見づらいと感じた場合や、操作の分からない点は、各区役所の窓口に問い合わせてみるのもよいと思います。
今の時点でまだ確認が取れていないこと
区別PDFがスマートフォンでどのくらい見やすいか、個別住所を調べる際の手順のわかりやすさ、防災情報ポータルやくまもとアプリへの具体的な案内のつながりについては、今の時点でわたし自身が使って確かめた情報ではありません。
避難所の最新の運用状況も、季節や状況によって変わることがあります。記事内に書いた内容はいずれも、公式サイトや窓口で最新の状況を確かめてからご利用ください。
梅雨が来る前に一度だけ開いてみる
熊本市の公式サイトで「浸水」と検索すると、区域図のページへ行けます。自分が住む区のPDFを開いて、自宅の周辺と、よく使う道の色だけでも見ておく。それだけでも、大雨の前後で少し気持ちの備えが変わると思います。
わたし自身も院のある地区の区域図を開いてみたのですが、見慣れた道に浸水継続時間が長く示されている場所があって、少し驚きました。知っておくと、大雨が近づいたときの迂回の判断がしやすくなります。
家族と一緒に暮らしている方は、よかったらお子さんの通学路や、高齢の家族の移動ルートもあわせて確認してみてください。












